きっかけとなった母の訪問看護と、かがやきの藤村社長との出会い~そして大阪府の新事業展開テイクオフ支援事業としての認定へ
かばん製造会社として創業70年以上の年月が経ち、より今の時代にあった使いやすいかばんができないかと思案していました。しかしながら、日常業務に追われその思いも先延ばしになりつつありました。
そんなある日、私が指の骨折をしたことで普段使っているかばんが使いにくいものになってしまいました。
今の自分に合うかばんを市場で探してもなかなか合うものが見つからず、このことをきっかけにインクルーシブデザインという言葉を知り、かばん製造会社として困っている方の何かお役に立ちたいという想いが強くなっていきました。
しばらくして私の母が訪問看護を受けることになり、株式会社かがやき訪問看護ステーション 代表の藤村様(以下、かがやきの藤村社長)と出会いお世話になる中、普段お使いの業務かばんについてお話をお聞きする機会がありました。
看護師さんやケアマネージャーさん達は持ち物も多く、業務の内容によって持ち物も違うので、それぞれが思う使いやすそうな市販のかばんを使われていました。
彼らはサポートを必要とされる患者さまに寄り添われることを優先されるので、自分たちが使うかばんのことは後回しにされ、とにかく必要なモノを運ぶことだけを考えておられました。
ですがお使いのかばんは業務をする上で不便なところや不備なところがあるというご意見を伺い”それなら使いやすいものを作ってみよう!”と思い立ちました。
かがやきの藤村社長もかばんのことをお話しているうちにとてもご関心を持たれ”一緒に便利なかばんを作りましょう!”とご協力を得ることになりました。
この取り組みが大阪府の新事業展開テイクオフ支援事業としての認定を受け、本格的に開発をスタートさせました。